理事長ご挨拶
一般財団法人 誠仁会
理事長 北島 康雄
誠仁会は、岐阜大学医学部・同附属病院の国立移管を機に、従来職員消費生活協同組合が教職員の福利厚生を主眼に運営していた病院アメニティ事業を引継ぎ、昭和48年9月18日付けで文部大臣(現文部科学大臣)の設立許可を受け、同10月1日から事業を開始しました。
設立に当たっては、限られた国の予算で特に患者さんを中心とする病院の構成員に、有形無形のサービスを継続していくのは大変なことであり、これらのサービスを主とする業務を補完・助成し、病院構成員への還元はもとより大学病院への助成を促進するとともに、大学病院本来の使命である地域医療の中枢的役割をより一層高めることを期して、岐阜県知事、岐阜県市長会(岐阜市ほか12市長会)、岐阜県町村会(87町村会)、岐阜県医師会、岐阜県歯科医師会、岐阜県薬剤師会、岐阜大学医学部同窓会など合計122団体から基金等の協力を得て設立され、岐阜大学の関連法人となっております。
本会は、「自立」「自己責任」の基に自主運営をし、大学の指導のもとに、採算に関係なく大学病院の必要に応じ遂行しており、いくつかの事業で採算が合わず赤字のため経営が成り立たないものがあるものの、事業全体でそれらをカバーし、病院アメニティ部門運営の安定性・継続性を維持し、また、事業の結果生じた余剰金は、利用者への還元及び大学の医学研究への助成、病院運営への助成に充当しています。
事業内容は、医学研究の奨励及び助成、病院運営に対する寄与、患者さんに対する助成、教職員及び学生に対する学事研修の奨励等の「奨励・助成事業」と入院療養に必要な諸施設等の便宜の供与、患者、教職員及び学生に対する必需品の供給等の「生活機能供給事業」であり、時代の変遷と共に大学病院の必要に応じた事業を推進し、診療、教育、研究の助成に努めてまいり、現在の事業は、多種多様の内容になっております。
平成16年6月には、念願の司町地区から柳戸地区への医学部及び同附属病院の移転整備を機に、大学と一体となって病院アメニティ整備事業の一翼を担い、岐阜大学医学部附属病院内簡易郵便局(郵政窓口事務)の受託等の事業を拡大し、加えて寄附行為の目的を対象学部である医学部・同附属病院に限定せず岐阜大学全体の医学研究に寄与することとした改正を行い、更なる大学法人への有形・無形の貢献を進めるとともに平成24年4月1日には、新公益法人制度改革に伴い岐阜県知事の認可を受け一般財団法人へ移行しましたが、従来の寄付行為の内容を定款に移し替え、所期の目的を果たすために、質の向上を重点にした患者サービス、医学・医療の助成事業等を推進しております。
今後も、時代とともに変化する大学のニーズに応え、設立の趣意に則り、更なる貢献、寄付を推進してまいります。
【Profile】
岐阜大学医学部卒業
岐阜大学医学部皮膚科 助手
岐阜大学医学部皮膚科 講師
自治医科大学皮膚科 助教授
岐阜大学医学部皮膚科 助教授
岐阜大学医学部皮膚科 教授
岐阜大学医学部附属病院院長
社会医療法人厚生会 木沢記念病院院長代行、院長を経て現在中部国際医療センター(旧 木沢記念病院 )名誉病院長
皆見賞(日本皮膚科学会賞)受賞、岐阜新聞大賞(学術部門)受賞
日本医学会評議員(皮膚科学会代表)歴任、日本皮膚科学会理事、副理事長 歴任